今日、2021年6月11日(金)任天堂から「ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング」が発売されました。購入された方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?TTTのコーチたちもおよそ1ヶ月前の5月6日の発表から今日まで、どんなゲームか楽しみにしていました。
このソフトには【ナビつきプログラミング】と【フリープログラミング】という2つのコースがあります。
さて、本当にプログラミングを学べるものなのでしょうか?小さなお子さんでもできるものでしょうか?
今回は、TTTコーチたちがゲームをしてみて感じたことを紹介させていただきます。
仕組みをまなべるナビつきレッスン!
【ナビ付きレッスン】はなんといってもわかりやすいです!ナビにしたがって操作をすれば、楽しいゲームが完成します。
ナビは細かいステップに分かれています。説明も必要なタイミングで、必要なことだけをシンプルにしてくれるのでわかりやすいです。「なるほどぉ!」と納得しながらゲームづくりができてしまうところにすごさを感じました。
プログラミングを学ぶときには、
- 本を読みながら
- 動画をみながら
というパターンが多いと思いますが、これって結構目の動きが大変なんですよね。
1つの画面で【学ぶ】と【つくる】を同時にできるのは、小さなお子さんにこそ向いていると思いました。
1つ1つ手順をふんでいくことを体験できます!
ナビ付きレッスンの中ではたくさん失敗を経験させてもらえます。
- キャラクターが画面から消えてしまう
- キャラクターが動かない
- おにごっこをしているのに、キャラクター通しがすりぬけてしまう
- アイテムが出てくるのがはやすぎて、ゲームにならない
など、1つのゲームを作るなかで、何度も「あれっ!?」と思う瞬間があります。そのタイミングでナビによる説明とプログラミング方法がでてきます。
子どもは「あれっ!?」と思ったタイミングから学習者になります。その演出をレッスンの中で何度もしてくれるので、遊びながら自然と学んでいくことができます。
PC、タブレットなどよりも安心して触らせられる?
プログラミングを学ぶためにはPCやタブレット端末を使用すると思います。結構、このハードルが高いように思います。
本人用のPCを持っている子はなかなかいません。家族共用となるとPCの扱いかたに注意が必要でしたり、新たに使い方のルールを決めたり、親とアカウントをわけるために子ども用のアカウントをつくったりとスタートまでに結構な手間がかかります。
タブレット端末もご家庭に何台もあるわけではないと思いますので、子どもが使いたいタイミングと親の使いたいタイミングが重なったときには困ります。そして、タブレット端末を「動画をみるときに使うツール」と思っている子も少なくないので、いつのまにかちがうことをしているということもあるでしょう。
その点、すでにNintendo Switchをもたれているご家庭だと、扱い方は子どもの方がよくわかっていることがほとんだと思います。子どもは他のゲームと同じように遊んでいるつもりで学ぶことができるので、PC、タブレット端末などでのプログラミング学習よりもプログラミングの入り口としてはとっかかりやすいと思います。
オリジナル作品はインターネットで公開できます
有料の「Nintendo Switch Online」への加入が必要ですが、【フリープログラミング】でつくった作品はインターネットで公開することができます。
オリジナル作品はもちろん自分が楽しむためのものでもいいですが、せっかくなら自分以外の人にも楽しみや喜びを与えられる価値のあるものだといいなと思います。すでに「Nintendo Switch Online」されている方は、ぜひ作品を発信して世界中の人とつながっていくとよいと思います。
ふりかえりに便利なカード付き
TTTではレッスンへの導入の可能性も考えて、ふりかえりカードつきのパッケージ版を購入しました。
ご家庭で十分にゲームを通してプログラミングを学ぶ機会がある場合は、このカードはなくてもよいかと思います。
おそらく、子どもは遊んでいるくらいリラックスした状態で、なんども遊んでいるうちに、このくらいの数の情報ならば自然と頭の中に入れられると思います。
ちなみに、ダウンロードでも「マイニンテンドーストア」から「ダウンロード版パッケージ付」が購入できます。学習っぽく子どもにさわらせたいならカード付にするかどうかを検討してもいいと思います。
まとめ
- 小さなお子さんでもわかりやすい、親切なナビ
- 失敗と納得を何度も体験できるので、自然と学ぶことができる
- 操作方法になれているNintendo Switchからプログラミング学習のスタートはとっかかりやすい
「ナビつき! つくってわかる はじめてゲームプログラミング」はとにかく楽しくまなべるようになっています。
TTTこどもパソコンプログラミング教室のプログラミングキッズコースでは、主に【Viscuit】【Springin’】【Scratch】をつかってプログラミング学習をしています。今回、このゲームを通してプログラミングをやりながら、「今の動きはViscuitだったらこういうプログラミングをするよなあ」「これってSpringin’でいうと〇〇のことか」「Scratchでいうところの△△だな。」と、他の言語との関連部分に意識していました。
子どもたちにとってもいろんなプログラミング言語に触れることは、【プログラミング言語が変わることは全く別のものになるわけではなくて、考え方に共通する部分はたくさんある】ということに気づけるチャンスかと思います。
レッスンでも取り入れていけるように検討します!